6月25日は2009年に急死したマイケル・ジャクソンさんの11回目の命日でした。マイケルさんは12年ぶりとなる復帰コンサートを前にロサンゼルス(LA)で借りていた豪邸で心肺停止状態となり、搬送先の病院で死亡が確認されました。
50歳の若さでこの世を去ったキング・オブ・ポップと呼ばれたマイケルさんの命日には毎年、世界中から多くのファンがLAを訪れ、墓前で早すぎる死を惜しむ姿が見られます。マイケルさんが眠る棺は、LA北部グレンデールにあるフォレスト・ローン・メモリアル・パーク内にある大霊廟ホーリー・テラスに安置されています。
ホーリー・テラスの中には一般の人は立ち入れないため、ファンたちは建物の入り口からお墓参りすることになります。今年はコロナ禍の影響で大規模な集まりはできず、例年に比べると墓参りに訪れる人も少なかったようですが、建物の前や入口付近には世界中から届けられたたくさんの花やメッセージカードが供えられていました。11年たった今もなお世界中のファンを魅了し続けるマイケルさんをしのび、ゆかりの場所を紹介したいと思います。
マイケルさんが埋葬されているのは、LAのダウンタウンから車で北に20分ほどの場所にある東京ドーム4個分もの広さがある広大な墓地です。メモリアル・パークと名付けられていることからも分かるように、美しい芝生や木々に囲まれた敷地内には花や噴水、彫刻などがあり、墓地以外にも複数の教会や美術館、世界最大の宗教画を展示した劇場、そしてジャクソンさんが眠る霊廟などの建物が点在しています。
時間内であれば誰でも自由にお参りができますが、徒歩で中を巡るのは困難なほど広く、車で訪れている人がほとんどです。ちなみに、フォレスト・ローン・メモリアル・パークの名を冠にする墓地はLA近郊に4箇所あり、マイケルさんが眠るグレンデールの墓地には他にもエリザベス・テイラーやウォルト・ディズニー、ハンフリー・ボガートやクラーク・ゲーブルら往年のスターも眠っています。
また、バーバンクにあるワーナー・ブラザース・スタジオの裏手にあるハリウッドヒルズの墓地にも、16年に亡くなった「スター・ウォーズ」シリーズのレイア姫役で知られるキャリー・フィッシャーやジミー・ベイン、13年に事故死したポール・ウォーカーら多くのスターの墓があります。
LAにはマイケルさんが生前訪れていたレストランやショップ、ミュージックビデオのロケ地やレコーディングスタジオなどいくつものゆかりの場所があります。中でも最期を迎えたベルエアーにある豪邸は、ハリウッドスターの豪邸を巡る観光ツアーでは必ず訪れる場所の一つになっています。
それ以外にも、大ヒット曲「スリラー」の撮影が行われた通称スリラーハウスと呼ばれるヴィクトリア様式の家や、ゾンビとのダンスシーンが撮影されたLAダウンタウン南部にあるユニオン・パシフィック通り、「今夜はビート・イット」でダンスシーンなどが撮影されたダウンタウンにある倉庫なども、ファンの間では人気のスポットです。また、ハリウッドのチャイニーズ・シアター前にはマイケルさんの死後に3人の子供たちが刻んだマイケルさんの足型と手型があるほか、マイケルさんの名前が刻まれたウォーク・オブ・フェームの星形プレートもそのすぐ近くにあります。
また、そのお隣にある蝋人形館マダム・タッソー・ハリウッドにはマイケルさんの蝋人形が飾られており、記念写真を撮ることも可能です。
さらにそこからほど近い場所には、マイケルさんが6年生の頃に通っていたガードナー・ストリート小学校があり、名前を冠にした講堂「マイケル・ジャクソン・オーディトリアム」は歩道からも見ることができます。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)