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楽器業界

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アルメニアン・ダンス1・2 (リード)

『アルメニアン・ダンス』(英:Armenian Dances)は、アルフレッド・リードが作曲した吹奏楽曲。アルメニアの比較音楽学者であるコミタス・ヴァルダペット(en:Komitas Vardapet)の収集したアルメニアの民謡を素材として作曲された。当初、4曲からなる組曲として構想されたが、第1曲に当たる曲は『アルメニアン・ダンス・パート1』として単独で出版され、残りの3曲はまとめて『アルメニアン・ダンス・パート2』として別の出版社から出版された。パート1とパート2とでは楽器編成も一部異なっている。

「アルメニアン・ダンス・パート1」

曲の構成
5曲のアルメニア民謡のメドレーのような形式で、これ自体が1つの組曲のような構成になっている。

Tzirani Tzar『杏の木』
作品の冒頭を飾る曲であり、金管楽器によるファンファーレと木管楽器による走句によって始まる。この感傷的な音楽は3つの旋律で作られている。最後にオーボエ、クラリネット、ファゴット、テナーサックスで速い動きがあり、オーボエが旋律となる。

Gakavi Yerk『ヤマウズラの歌』
原曲は、コミタスが作曲したオリジナル曲である。ヤマウズラ(en:Partridge)が歩きまわる様子を表している。クラリネットやオーボエ、フルートでかわいらしく演奏したあと、コルネットのソロとなる。何回かクラリネットとオーボエのソロになった後、金管楽器が加わり、最後のホルンのソロとなり静かに曲が閉じる。

Hoy, Nazan Eem『おーい、僕のナザン』
8分の5拍子の活発なダンスである。ナザンという名の恋人のために歌われる歌である。最初は、パーカッションがリズムを刻み、アルトサックスがソロを吹き、新たにオーボエのソロとなる。このときファゴットがリズムを刻む。その後クラリネットが旋律を吹き、金管楽器が元気よく入る。最後には、クラリネット、フルート、ファゴットが追いかけるように吹き、最後にホルン、トロンボーンが静かに吹き、低音が一発静かに入る。

Alagyaz 『アラギャズ山』
アルメニアにあるアラギャズ(アラガツ)山を歌った雄大な民謡に基づいている。前後の活発な音楽と好対照を成している。トランペットが旋律を最初吹き、後に木管楽器が旋律を吹き、クラリネットがこの部分の曲を閉じる。

Gna, Gna『行け、行け』
4分の2拍子の楽しさに満ちた音楽である。作品の最後を締めくくる。全員がドスを入れるように吹き、クラリネットが速いパッセージをふき、アルトサックスとオーボエが陽気な旋律を吹く。続いて、クラリネットが陽気な旋律を吹く。中間部では1stクラリネットが難しいリズムを吹き、全員で陽気な音楽を作り出す。この部分の冒頭で吹いた旋律をアルトサックスに代わってコルネットが吹き、最後には木管楽器やホルンのグリッサンドと金管楽器と低音楽器の8分音符で曲が終わる。

「アルメニアン・ダンス・パート2」

[編集] 曲の構成
第1曲「農民の訴え」
アルメニア民謡「農民の訴え」を基にした曲。民謡は、若い農民が山へ向かって「風よ吹け。そして私の悩みを吹き飛ばしてくれ」と祈る歌。3/4拍子のゆっくりとした悲しげな曲で、農民の訴えをイングリッシュ・ホルンで表現し、これがいろいろな楽器に引き継がれ、静かに終わる。

第2曲「結婚の舞曲」
コミタスが民謡から混声合唱を伴うソプラノ独唱用に編曲したものを基にしている。アルメニアの田舎の素朴な結婚式の舞曲で、6/8拍子の楽しげな曲となっている。

第3曲「ロリの歌」
農民の労働歌からとられたものである。トランペットに導かれて劇的な悲痛な響きで開始され、間に5/8拍子のエキゾッチックなメロディが現れる。主部は2/4拍子のにぎやかな曲で、中間部では5/8拍子のゆっくりな部分となり、6/8拍子の舞曲的なメロディが現れるが、再び2/4拍子の速いテンポになり、華麗に曲が終わる。


オススメはパート1です。



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