女子のさいたま国際マラソンは9日、さいたまスーパーアリーナを発着点に行われる。2時間29分0秒以内の日本人3位以内、同28分以内の同6位以内で20年東京オリンピック(五輪)の代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」(19年9月)の出場権を獲得できる。

過去3大会はアフリカ勢が優勝。ただ今年は大会初の日本人優勝の期待も高まる。自己記録2時間19分53秒を持つワークネシュ・デベエ(28=エチオピア)が左足炎症で出場を辞退。17年世界選手権代表で2時間23分47秒の自己記録を持つ清田真央(25=スズキ浜松AC)が優勝争いに絡めるかも注目だ。

清田は「練習の成果を出す。東京五輪は最大の目標。MGCの資格を獲得することが条件。まずはそこを目標に、挑戦していきたい」と意気込む。今年3月の名古屋ウィメンズは2時間28分58秒の9位、同8月の北海道は2時間45分28秒の10位。ここ2戦は不発だったが、秋はスピード持久力に重点を置いてきた。「今はすごく楽しみ」と話す。

過去3大会は11月に実施されていたが、より涼しい良好のコンディションで実施するため、今大会から12月に繰り下げとなった。その効果もあってか、9日の予報は最高気温が11度。好条件が整いそう。また今年は2年ぶりにペースメーカーが中盤まで先導され、コースも起伏がやや減った。前回大会ではMGCの切符を獲得した選手はいなかったが、清田だけでなく、自己記録2時間27分54秒の下門美春(28=埼玉陸協)らもMGCの切符獲得が期待できる。