これまで何となく聴いていた曲でも百田氏の解説を読んでから聴くと俄然聴こえ方が違ってくるから不思議です。自分の中で60位くらいだった曲目も一気に順位がベスト10に入ってきます。
音楽書評では、あらえびす氏、吉田秀和氏に続く百田尚樹氏の位置付けです。
また同曲異盤を多数聴かれてのCD選曲が抜群です。クラシック愛好家に耳タコのベートーヴェン、ピアノソナタ32番。私はバックハウス、グルダ、リヒテル、ブレンデル、ポリーニを聴きましたが、良い曲だなぁといった程度の感じでした。ところが百田氏の選ばれたコヴァセヴィチ盤を聴いて初めてその異次元の天国的な素晴らしさに開眼しました。もう、カニが前向きに歩きだしたくらいの驚きです。
一音一音がヒタヒタと心奥に迫り、まるで天国の花園にワープした感じです。
名曲を聴くことにより、その作曲家が体験したであろう人生苦が自分にも共有されて、作曲家がその苦悩を体内に取り込んだ後、上手に発酵させて見事に浄化していった、その追体験を今の我々はそれぞれの曲で聴くことができる幸せがあります。
このシリーズが第3弾でお仕舞いというのはとても残念です。天から授けられたその才能を軽んじることなく第10弾まで続けて下さるように是非お願いします。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
(CD付き)クラシック 天才たちの到達点 単行本 – 2018/6/18
百田 尚樹
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,145","priceAmount":2145.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,145","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"xwsBaVRYRF%2F4WpjlLy5S2Vs%2BDaartBKKG4Zm6tqt22KAkBRlGVXwPEQEk5HEGE3dKyWOkAPtzoiy7vwPErOtC%2FSX0cdtkECkT5szJ9pqnj3tt081te1yboxWxzIaXKj4HdEepiM%2Fgh4%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
「笑われるのを承知で書くが、この曲は人類の残した最も偉大な曲ではないかと本気で思っている」「第四変奏はまさに幽玄の世界である。そしてこの変奏曲の最後の部分で、私は天使が天上から舞い降りてくる姿を見る。ここはもう涙なしには聴くことができない」……。
本屋大賞作家の百田尚樹氏は、クラシックのCDを2万枚以上持っている大のクラシックファン。本書は百田さんのクラシックエッセイシリーズの第三弾、完結編になります。
今回は「天才たちの到達点」と題し、ベートーヴェン、リヒャルト・シュトラウス、シューベルト、ブラームスといった天才たちが、晩年に辿り着いた境地について語っています。「現世の苦しみや悲しみから解脱したような曲」である「モーツァルト・ピアノ協奏曲27番」、作曲家の死を物語る突然の沈黙が訪れる「バッハ・フーガの技法」など。なお、最初に挙げた「最も偉大な曲」はベートーヴェンのピアノソナタ32番です。音楽の最高峰の真髄を、本書の解説で是非味わってみてください。
【第一部】天才たちの青年期・壮年期
ショパン「ピアノ協奏曲」……第一番大人になってその良さがわかるようになった
ベートーヴェン「第七交響曲」……ロック好きな友人が夢中になった
モーツァルト「フィガロの結婚」……女性の貞操をテーマにした、最もモーツァルトらしい作品
バッハ「無伴奏チェロ組曲」……一台のチェロで描く広大な世界
プッチーニ「ラ・ボエーム」……どこにでもいる若者を描いた新しい時代のオペラ
ストラヴィンスキー「春の祭典」……才能を爆発させた、若き天才の最高傑作
フォーレ「レクイエム」……不思議な明るさがあるレクイエム etc.
【第二部】天才たちの到達点
モーツァルト「三大交響曲」……三曲合わせて、「遺書」ともいえる交響曲
ブラームス「クラリネット五重奏曲」……ベートーヴェン的なものを廃した、あるがままの曲
スメタナ「モルダウ」……聴力を失ってから生み出された、チェコの国民的名曲
シューベルト 「ピアノソナタ第一九~二一番(遺作)」……シューベルト自身の死が描かれている
ベートーヴェン「後期弦楽四重奏曲」……最晩年に到達した「無重力」の音楽
R・シュトラウス「四つの最後の歌」……クラシック音楽の最後の輝き etc.
本屋大賞作家の百田尚樹氏は、クラシックのCDを2万枚以上持っている大のクラシックファン。本書は百田さんのクラシックエッセイシリーズの第三弾、完結編になります。
今回は「天才たちの到達点」と題し、ベートーヴェン、リヒャルト・シュトラウス、シューベルト、ブラームスといった天才たちが、晩年に辿り着いた境地について語っています。「現世の苦しみや悲しみから解脱したような曲」である「モーツァルト・ピアノ協奏曲27番」、作曲家の死を物語る突然の沈黙が訪れる「バッハ・フーガの技法」など。なお、最初に挙げた「最も偉大な曲」はベートーヴェンのピアノソナタ32番です。音楽の最高峰の真髄を、本書の解説で是非味わってみてください。
【第一部】天才たちの青年期・壮年期
ショパン「ピアノ協奏曲」……第一番大人になってその良さがわかるようになった
ベートーヴェン「第七交響曲」……ロック好きな友人が夢中になった
モーツァルト「フィガロの結婚」……女性の貞操をテーマにした、最もモーツァルトらしい作品
バッハ「無伴奏チェロ組曲」……一台のチェロで描く広大な世界
プッチーニ「ラ・ボエーム」……どこにでもいる若者を描いた新しい時代のオペラ
ストラヴィンスキー「春の祭典」……才能を爆発させた、若き天才の最高傑作
フォーレ「レクイエム」……不思議な明るさがあるレクイエム etc.
【第二部】天才たちの到達点
モーツァルト「三大交響曲」……三曲合わせて、「遺書」ともいえる交響曲
ブラームス「クラリネット五重奏曲」……ベートーヴェン的なものを廃した、あるがままの曲
スメタナ「モルダウ」……聴力を失ってから生み出された、チェコの国民的名曲
シューベルト 「ピアノソナタ第一九~二一番(遺作)」……シューベルト自身の死が描かれている
ベートーヴェン「後期弦楽四重奏曲」……最晩年に到達した「無重力」の音楽
R・シュトラウス「四つの最後の歌」……クラシック音楽の最後の輝き etc.
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2018/6/18
- 寸法14 x 1.6 x 19.5 cm
- ISBN-10456984071X
- ISBN-13978-4569840710
よく一緒に購入されている商品

対象商品: (CD付き)クラシック 天才たちの到達点
¥2,145¥2,145
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り3点(入荷予定あり)
¥858¥858
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り10点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
出版社より




![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
---|---|---|---|---|
至高の音楽 | 逃げる力 | 雑談力 | ゼロ戦と日本刀 | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.0
66
|
5つ星のうち4.1
152
|
5つ星のうち3.9
137
|
5つ星のうち3.9
36
|
価格 | ¥858¥858 | ¥946¥946 | ¥858¥858 | ¥693¥693 |
判型 | 新書判 | 新書判 | 新書判 | 文庫判 |
内容紹介 | 「ふいにすさまじい感動が舞い降りた」ベートーヴェンの名曲から『永遠の0』執筆時に聴いた曲まで、26曲を語る【単行本を新書化】 | 日本人は逃げる力が足りない! 「一番大事なもの以外は捨てても大丈夫」と説くベストセラー作家のシンプル思考が、ややこしい人生を楽にする。 | 「雑談の急所は数字と固有名詞」「大事なことは『中身』ではなく『話し方』」……当代一のストーリーテラーが雑談の秘術を開陳! | 日本はあの戦争に勝つチャンスが何度もあった。日本人の記憶と魂に触れる『永遠の0』の世界。 |
商品の説明
出版社からのコメント
第一部 天才たちの青年期・壮年期
第一曲 ショパン「ピアノ協奏曲第一番」
第二曲 ベートーヴェン「第七交響曲」
第三曲 モーツァルト「フィガロの結婚」
第二部 天才たちの到達点
第一五曲 モーツァルト「三大交渉曲」
第一六曲 ベートーヴェン「ピアノソナタ第三二曲」
第一七曲 ブラームス 「クラリネット五重奏曲」
第一曲 ショパン「ピアノ協奏曲第一番」
第二曲 ベートーヴェン「第七交響曲」
第三曲 モーツァルト「フィガロの結婚」
第二部 天才たちの到達点
第一五曲 モーツァルト「三大交渉曲」
第一六曲 ベートーヴェン「ピアノソナタ第三二曲」
第一七曲 ブラームス 「クラリネット五重奏曲」
著者について
作家
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2018/6/18)
- 発売日 : 2018/6/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 456984071X
- ISBN-13 : 978-4569840710
- 寸法 : 14 x 1.6 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 161,427位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 36位演奏家・指揮者・楽器の本
- - 40位クラシック音楽論・理論
- - 110位その他のクラシック楽譜・スコア・音楽書
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

1956年、大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成。2006年、特攻隊の零戦乗りを描いた『永遠 の0(ゼロ)』で作家デビュー。高校ボクシングの世界を舞台にした青春小説『ボックス!』が圧倒的な支持を集め、2010年、映画公開(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『影法師』(ISBN-10:4062162245)が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
CDが付いてます。
前二作もよかったけど、この三作目もいい。
ひとつひとつの章を読むときにYoutubeでその曲の動画を流しながら聞いてます。
いつもながら百田氏のクラッシクに対するマニアックなほどの知識と教養には驚嘆します。
さらに一つの曲で100枚もCDを持っているとは・・・
前二作もよかったけど、この三作目もいい。
ひとつひとつの章を読むときにYoutubeでその曲の動画を流しながら聞いてます。
いつもながら百田氏のクラッシクに対するマニアックなほどの知識と教養には驚嘆します。
さらに一つの曲で100枚もCDを持っているとは・・・
2019年4月28日に日本でレビュー済み
以前から、音楽関係書にCDが付属される企画はありましたが、本書の場合は特に効果的でした。
音楽史研究者によるクラシックの作曲家列伝というものとは違い、百田さんがこれまで聴いてきた音楽の中で特に好きな曲たちを取り上げ、自分の感性を言葉に表した本です。
ベストセラー作家ですから、文章の巧さは当然でしょう。音楽研究者のような堅苦しい記述ではなく、音楽を聴いて心に浮かび上がった感情を表現しているので、音楽そのものの醍醐味が伝わってくるようでした。
百田さんは「音楽を聴く喜びは、そうした抽象世界のイマジネーションを広げることになるのではないかと思う。(16p)」と言い、この音楽エッセイもそのスタンスで書かれていました。
独自の想像力を如何なく発揮し、これまでの楽曲解説にはない新しい視点を持ち込んだ文章もありました。それが本書の良さであり、特徴でしょう。
例えばベートーヴェンの「第八交響曲」への思いを綴った文章(108p)などは、百田さんの想像力の発露の典型ではないでしょうか。
2万枚のCDやLPを所有し、36畳のリスニングルームで仕事をしながらクラシック音楽を聴くという恵まれた環境での執筆でした。書かれている文章の音楽がCDを通して聴こえてくるわけで、良い意味でのクラシック音楽入門という性格も帯びています。
掲載音源は27あり(223p見開きに楽曲リスト)、収録時間の関係で、途中でフェイドアウトするのも多いですね。自分の所有している音源とは違うものが多く、音のダイジェストのカタログのような使い方も可能でしょう。
百田さんの聴かれている音源は、往年の名指揮者のものが多く、近年の演奏音源は少なかったのですが、音楽の質が素晴らしければ、そこは問題ないでしょう。古楽器演奏も好みではないようです(110p)。ほとんど登場してこないのも好みの表れだと受け取っています。
教えられたことも多く、映画『2001年宇宙の旅』で使用されたリヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」は、カラヤン指揮ヴィーン・フィルの1959年の音源だそうです。名演奏でしたね。本書のCDではカラヤンではなく、ケンペ指揮のシュターツカペレ・ドレスデンの演奏が収められていました。
なお、百田さんはマーラー好きではないようです。「マーラーの曲には構成力の欠如が見られるように思います。それと統一感のなさを感じます。まるで異なる美意識で作られた曲を継ぎ合わせたように聴こえるのです。(70p)」の感想は同感です。今まで違和感を覚えていたマーラーの特徴を見事に言い表してくれたわけで、このストレートな表現の吐露が本書の魅力になっていました。
後半部分は、作曲家の晩年の曲について集中的に書かれています。死期を悟った作曲家たちの気持ちが音楽に表れており、最晩年の曲や絶筆となった楽譜へは特別の思いを寄せて聴いてきました。百田さんがそれらをまとめた書いてくれたことで、参考になりましたし、同じ思いを共感できたのも良かったです。百田さんと年代的に一緒なので感性も近いのかもしれません。
付属CDの音源ですが、ショパンの「ピアノ協奏曲第1番」はアルゲリッチのピアノです。やはり凄い演奏ですね。少し聴くだけで独特の演奏スタイルなのが伝わってきました。バッハの「無伴奏チェロ組曲」は、本書で絶さされているパブロ・カザルスの音源ではなくロストロポーヴィチの演奏でした。
フォーレの「レクイエム」は懐かしの名盤のクリュイタンス指揮ですし、サヴァリッシュ指揮の音源が2つあり、それらもこの企画の個性を感じさせました。
なお、大好きなプッチーニの「ラ・ボエーム」の中の名唱「私の名はミミ」もそうですが、ミレッラ・フレーニの素晴らしい歌唱をもっと聴きたいというところで消えるので消化不良になってしまうのは仕方がありませんが、クラシックファンとしては残念です。
音楽史研究者によるクラシックの作曲家列伝というものとは違い、百田さんがこれまで聴いてきた音楽の中で特に好きな曲たちを取り上げ、自分の感性を言葉に表した本です。
ベストセラー作家ですから、文章の巧さは当然でしょう。音楽研究者のような堅苦しい記述ではなく、音楽を聴いて心に浮かび上がった感情を表現しているので、音楽そのものの醍醐味が伝わってくるようでした。
百田さんは「音楽を聴く喜びは、そうした抽象世界のイマジネーションを広げることになるのではないかと思う。(16p)」と言い、この音楽エッセイもそのスタンスで書かれていました。
独自の想像力を如何なく発揮し、これまでの楽曲解説にはない新しい視点を持ち込んだ文章もありました。それが本書の良さであり、特徴でしょう。
例えばベートーヴェンの「第八交響曲」への思いを綴った文章(108p)などは、百田さんの想像力の発露の典型ではないでしょうか。
2万枚のCDやLPを所有し、36畳のリスニングルームで仕事をしながらクラシック音楽を聴くという恵まれた環境での執筆でした。書かれている文章の音楽がCDを通して聴こえてくるわけで、良い意味でのクラシック音楽入門という性格も帯びています。
掲載音源は27あり(223p見開きに楽曲リスト)、収録時間の関係で、途中でフェイドアウトするのも多いですね。自分の所有している音源とは違うものが多く、音のダイジェストのカタログのような使い方も可能でしょう。
百田さんの聴かれている音源は、往年の名指揮者のものが多く、近年の演奏音源は少なかったのですが、音楽の質が素晴らしければ、そこは問題ないでしょう。古楽器演奏も好みではないようです(110p)。ほとんど登場してこないのも好みの表れだと受け取っています。
教えられたことも多く、映画『2001年宇宙の旅』で使用されたリヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」は、カラヤン指揮ヴィーン・フィルの1959年の音源だそうです。名演奏でしたね。本書のCDではカラヤンではなく、ケンペ指揮のシュターツカペレ・ドレスデンの演奏が収められていました。
なお、百田さんはマーラー好きではないようです。「マーラーの曲には構成力の欠如が見られるように思います。それと統一感のなさを感じます。まるで異なる美意識で作られた曲を継ぎ合わせたように聴こえるのです。(70p)」の感想は同感です。今まで違和感を覚えていたマーラーの特徴を見事に言い表してくれたわけで、このストレートな表現の吐露が本書の魅力になっていました。
後半部分は、作曲家の晩年の曲について集中的に書かれています。死期を悟った作曲家たちの気持ちが音楽に表れており、最晩年の曲や絶筆となった楽譜へは特別の思いを寄せて聴いてきました。百田さんがそれらをまとめた書いてくれたことで、参考になりましたし、同じ思いを共感できたのも良かったです。百田さんと年代的に一緒なので感性も近いのかもしれません。
付属CDの音源ですが、ショパンの「ピアノ協奏曲第1番」はアルゲリッチのピアノです。やはり凄い演奏ですね。少し聴くだけで独特の演奏スタイルなのが伝わってきました。バッハの「無伴奏チェロ組曲」は、本書で絶さされているパブロ・カザルスの音源ではなくロストロポーヴィチの演奏でした。
フォーレの「レクイエム」は懐かしの名盤のクリュイタンス指揮ですし、サヴァリッシュ指揮の音源が2つあり、それらもこの企画の個性を感じさせました。
なお、大好きなプッチーニの「ラ・ボエーム」の中の名唱「私の名はミミ」もそうですが、ミレッラ・フレーニの素晴らしい歌唱をもっと聴きたいというところで消えるので消化不良になってしまうのは仕方がありませんが、クラシックファンとしては残念です。
2019年8月14日に日本でレビュー済み
評論家が書く、上から目線でもっともらしいこと、偉そうな感じとは全く真逆。
クラシックが好きで好きでというファンが誠実な気持ちを込めて書いた文章。
とはいうものの知識や深堀、分析はかなりなもの。
百田尚樹は好きだがクラシックはもう一つの人にはわかりずらいかも。
しかしクラシックファンがこえrを読めばなるほどと唸ること多し。
楽しく読めてためになる良い本です。
クラシックが好きで好きでというファンが誠実な気持ちを込めて書いた文章。
とはいうものの知識や深堀、分析はかなりなもの。
百田尚樹は好きだがクラシックはもう一つの人にはわかりずらいかも。
しかしクラシックファンがこえrを読めばなるほどと唸ること多し。
楽しく読めてためになる良い本です。
2019年12月19日に日本でレビュー済み
クラシックを語るにはあまりに聞き込んでいないことが、
よく伝わる本でした。
このひとにつける薬は無い。
よく伝わる本でした。
このひとにつける薬は無い。
2018年12月2日に日本でレビュー済み
百田氏は作家なせいか、文章が自然と非常にうまい。そしてプロの音楽批評家という立場にはないであろうせいか、読者からすると等身大で理解りやすい。
数多批評家たちの文章が、時として専門用語を羅列していて、意味が見えづらかったりするのみならず、どことなくクロート目線とでも言うのか? 「読者に教えてやる」系の傲慢さが見え隠れするものだが、百田氏の文章にはその嫌味は極めて希薄…だ。
さらに自分が感心したのは、これまで数多の批評家がこねくり回したはずの評論で、具体的な新発見(=それも完全同調できる)もあったこと。
詳しくは書けないが、例えば、「クラシック音楽の歴史は、ドイツの歴史である」という視点、や、「ブラームスは初期の作品はベートーベンを意識しすぎ、徐々に自分らしくなっていき、最終的の到達した 純ブラームスが『クラリネット五重奏曲』」だという考え方。まさに目からうろこであった。
選曲もまた、正統的なものが大半で、ちょいマイナーな秘曲を混ぜたるあたり、誰が読んでもお薦めの一冊である。
ちょっと疑問に思ったのが、CDの録音されている音源。旧EMI社のものだらけなのは、なにか意味があるのだろうか?
数多批評家たちの文章が、時として専門用語を羅列していて、意味が見えづらかったりするのみならず、どことなくクロート目線とでも言うのか? 「読者に教えてやる」系の傲慢さが見え隠れするものだが、百田氏の文章にはその嫌味は極めて希薄…だ。
さらに自分が感心したのは、これまで数多の批評家がこねくり回したはずの評論で、具体的な新発見(=それも完全同調できる)もあったこと。
詳しくは書けないが、例えば、「クラシック音楽の歴史は、ドイツの歴史である」という視点、や、「ブラームスは初期の作品はベートーベンを意識しすぎ、徐々に自分らしくなっていき、最終的の到達した 純ブラームスが『クラリネット五重奏曲』」だという考え方。まさに目からうろこであった。
選曲もまた、正統的なものが大半で、ちょいマイナーな秘曲を混ぜたるあたり、誰が読んでもお薦めの一冊である。
ちょっと疑問に思ったのが、CDの録音されている音源。旧EMI社のものだらけなのは、なにか意味があるのだろうか?
2019年9月5日に日本でレビュー済み
作者のお薦めの演奏は全て最高で素晴らしく、永遠のゼロの作者がこれほどまでにクラシック音楽に精通していられるとは驚きです。文章もわかりやすく、本当にすごい方だと感服します。本もどれを読んでも面白いです。スーパーマンですね!
2021年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何十年もクラシックを聴いている私ですが、この本を読んで益々クラシックが好きになりました。思想的には私と合わないですが、この人のクラシック愛に溢れた本はどれも最高です。