手焼きせんべい 店舗併設の新工場 鼎家、秋田・潟上に
土産品卸・米菓製造の鼎家(かなえや、秋田県男鹿市)は、同県潟上市で県産米を使ったせんべいの新工場を稼働した。主力の揚げせんべいのほか、県産の味噌やしょうゆを使った新商品の手焼きせんべいを生産する。工場には初の店舗を併設しており、ブランド力を上げて販路を広げる。
秋田市内の工場で作る揚げせんべい「淡雪ふわり」などの生産が注文に追いつかず、新工場建設を決めた。国道101号沿いの旧薬局店舗を改装し、生産や包装のラインを設けた。
投資額は5千万円。一部を秋田銀行の融資でまかなった。1億2千万円の売上高(2018年10月期)を、2~3年後に2億5千万円に引き上げたい考えだ。
手焼きせんべいは県総合食品研究センターの協力を得て開発した。「鼎庵(ていあん)」と呼ぶブランド名で、5枚入り594円、702円、902円の3種類をラインアップする。
店舗では毎週日曜日に顧客にせんべいの手焼きを体験してもらう。米田賢吾社長は「男鹿半島観光の行き帰りに立ち寄ってもらいたい」と話している。