ひょうご経済プラスTOP 経済 播磨灘のシンコ漁が終漁 不漁の傾向続き、資源保護へ漁業者が決断

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播磨灘のシンコ漁が終漁 不漁の傾向続き、資源保護へ漁業者が決断

2023.03.17
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次々と水揚げされるイカナゴのシンコ=4日午前、姫路市白浜町、妻鹿漁港

次々と水揚げされるイカナゴのシンコ=4日午前、姫路市白浜町、妻鹿漁港

 兵庫県淡路島以西の播磨灘でイカナゴのシンコ(稚魚)漁を行う兵庫県内の漁業者らは17日、漁獲量が振るわず、来年以降の資源を確保するため、今年の漁を同日で終えると決めた。大阪湾と、播磨灘で操業する育波浦漁協(淡路市)と室津浦漁協(同)は既に終漁しており、県内のシンコ漁は全て終わった。

 県水産技術センター(明石市)が7年連続の不漁予報を出す中、大阪湾と播磨灘のシンコ漁は4日に解禁された。序盤は復調の兆しが見られた港があったものの、完全回復とはいかなかった。

 県内のシンコ漁はかつて1万~2万トン台の水揚げがあったが、2021年の漁獲量は1391トン、22年は1665トン(速報値)と低迷。資源保護のため、以前は1カ月余りあった漁期を数日~約20日に短縮している。