フランソワ・ド・ルーベ


フランソワ・ド・ルーベについて私が知っているニ、三の事柄



Le Samourai



◆フランソワ・ド・ルーベ(Francois de Roubaix)◆ 

フランソワ・ド・ルーベはフランスではジョルジュ・ドルリューやフィリップ・サルドと並ぶ名作曲家ですが、1枚もののサントラCDが数枚しか出ていない人なので、編集ものが多く、その早すぎる死はド・ルーベを伝説的作曲家と呼ばしめています。

  

『フランソワ・ド・ルーベ・エディションン 1&2』

フランスの作曲家フランソワ・ド・ルーペは、1939年4月3日パリ郊外に生まれました。ほとんど独学で音楽を学び、ジャズ・バンドでトロンボーンを演奏していた。彼の音楽は、正規に教育を受けたものでなく、ジャズの即興演奏のテクニックをベースにしたもの。その後、作曲家としてではなく、撮影助手や録音技師として映画製作に関わり始めます。その中で少しずつ映画音楽を作るようになっていった彼は、1959年に映画監督のロベール・アンリコと出会い、その後彼の映画を中心に映画専門の作曲家として活躍するようになります。元もと録音技師だったこともあり、ポピュラー音楽の最新録音技術を映画音楽に導入することに成功しました。マルチトラック・レコーダーを中心とする多重録音方式によって映画音楽を作るようになった先駆けであり、シンセサイザーを用いて音楽を製作するようになった先駆者でもありました。
 そんな彼は1975年趣味のスキューバ・ダイビング中の事故により36歳という若さでこの世を去っています。彼こそ「冒険者たち」そのままの人生を送った伝説の英雄かもしれません。



■フランソワ・ド・ルーベ <Francois de Roubaix>■ 
生年 ■ 1939/04/03
出身地 ■ フランス
没年 ■ 1975/11/22

ジャン=ピエール・メルヴィル監督、アンリ・ドカエの硬質な映像美。そしてアラン・ドロンの孤高の美しさ。フレンチ・ノワールの一大傑作「サムライ」や、暗黒街出身の冒険小説作家ジョゼ・ジョヴァンニの原作をロベール・アンリコが指揮した、口笛が哀愁を漂わせる彼の代表作「冒険者たち」などフランス映画のコンポーザーとして知られるフランスの天才作曲家フランソワ・ド・ルーベ!



今尚、その輝きは永遠に色あせることはないだろうロベール・アンリコ監督の「冒険者たち」のスコアは、フランス映画音楽史上屈指の大傑作!!!



Special Thanks Laetitia with LOVE!
ジョアンナ・シムカス(Joanna Shimkus Birth:1943/10/30 )



『愛しのレティシア』(ヴォーカル:アラン・ドロン)



《公開時コピー》
愛とロマンと冒険に夢を賭けたアドベンチャーたち!
全映画ファンに青春の1ページを鮮やかに印す秀作
大空に!陸に!海に!



監督: ロベール・アンリコ  原作: ジョゼ・ジョヴァンニ 
脚本: ロベール・アンリコ/ジョゼ・ジョヴァンニ/ピエール・ペルグリ
撮影: ジャン・ボフェティ  音楽: フランソワ・ド・ルーベ 
出演: アラン・ドロン/リノ・ヴァンチュラ/ジョアンナ・シムカス



コンゴ動乱の際、行方知らずとなった5億フランにものぼる莫大な財宝をめぐって、男ふたり、女ひとりの三人の男女がアフリカのコンゴ沖にやってきた。しかし財宝が引き上げられたとき、襲ってきたギャングの流れ弾に当たり、女は死んでしまう。残った男二人は、財宝をもって彼女の故郷へ逃げるが……。三人の男女の愛と友情を描いたロマン溢れる冒険譚。ヴァンチュラ、ドロン、そしてシムカスの新鮮な魅力と、フランソワ・ド・ルーベの音楽を得て、R・アンリコが生み出した永遠の傑作。



飛行クラブの教師でパイロットのマヌー(アラン・ドロン)、元レーサーでエンジニアのローラン(リノ・ヴァンチュラ)、女だてらに屑鉄板で彫刻をする前衛芸術家の卵レティシア(ジョアンナ・シムカス)の、奇妙な友情で結ばれた聖三角関係。マヌーは一獲千金、パリ凱旋門を飛行機でくぐる夢を。ローランは世界最速の自動車エンジンを作るという夢を。前衛芸術家を目指すレティシアと二人の男たち、この魅力的な3人が繰り広げる「夢追い」の世界。「夢」という共通項で結ばれた夢追い人だったが.....。



死んでしまったレティシアは潜水服に包まれ二人の男に抱かれるかのように海底深く誘われる埋葬シーンにクリスチャンヌ・ルグラン(sop)のスキャットが流れる。残酷にも海の底に沈んでいくレティシア.....。このシーンの美しさはまさに魂に染み入るもの。
ラスト近くの銃撃戦で、ヴァンチェラがドロンの最期を看取るシークェンス、「レティシアはお前が好きだったんだ」と嘘をつくシーン、ラストの延々と続く空撮は青春映画史上屈指の名場面でしょう!
でも、はたしてレティシアはどちらが好きだったのだろう?!



その後、一人生き残ったローランに残されたものは何もない。夢のような大金を持ってはいるが、親友マヌーを失い、愛するレティシアがいないこの場所で、これからの彼の人生は孤独である。誰も受け入れない要塞のような島から、カメラは次第に旋回しながら離れていく。空高く離れたところで、その孤立した孤独の島を俯瞰で映し出す.....。
レティシアが今でも記憶の中に、時折、夢のように揺らいで現れる.....。

*銃撃戦が行われた海に浮ぶ古城は『ボワイヤー砦』。大西洋ビスケー湾に面したフランスの港町ラロシェルの近く。



◆ロベール・アンリコ (Robert Enrico 1931- 2001)◆
1931年4月13日フランス・パ・ド・カレー生まれ。ソルボンヌ大学を卒業後、IDHECで映画技術を学ぶ。1961年『ふくろうの河』で、カンヌ国際映画祭短編グランプリを受賞する。アラン・ドロン、リノ・ヴェンチュラ共演の青春ロマン『冒険者たち』が大ヒットする。ヒロイン役のジョアンナ・シムカスを『若草の萌える頃』など数作で起用し、一時恋愛関係に。ブリジット・バルドー主演の『ラムの大通り』も成功した。2001年2月22日死去。
ロベール・アンリコ の遺作は、偵察中のサン=テクジュペリが行方不明になる迄の二日間を描いたTVムービー『サン=テクジュペリ/星への帰還(1994)』です。



◆ジョゼ・ジョヴァンニ(Jose Giovanni)◆
1923年フランス生まれ。第二次大戦中はレジスタンスに入るが、戦後、暗黒街に身を置き、刑務所に入ったこともある。弁護士のすすめで、その体験を小説『穴』に書き、ジャック・ベッケルが映画化した際、自ら脚色を担当、映画界でのキャリアを始める。自分の脚本を映画化した『冒険者たち』が気に入らず、『生き残った者の掟』としてリメイクし監督としてもデビュー。幾多のアウトローものを手掛けている。

  

『FRANCOIS DE ROUBAIX フランソワ・ド・ルーペ/ANTHOLOGIE VOL.1&2』
2集にはなんとジョアンナ・シムカスによる、冒険者たちの主題歌デモ・バージョンが収録されています!

━◆主要映画音楽作品◆━

■  危険旅行(1978)
■  追想(1975)
■  ラ・スクムーン(1972)
■  ラムの大通り(1971)
■  パリの気まぐれ(1970)
■  最後のアドレス<未>(1969)
■  ジェフ(1969)
■  オー!(1968)
■  さらば友よ(1968)
■  若草の萌えるころ(1968)
■  悪魔のようなあなた(1967)
■  サムライ(1967)
■  世界のティーンエージャー(1967)
■  ブロンドの罠(1967)
■  ベラクルスの男(1967)
■  冒険者たち(1967)
■  生き残った者の掟(1966)
■  黒豹は死なず(1966)
■  男たちの掟<未>(1965)



EP盤『さらば友よ」(1968)』

  



『ラムの大通り/ BOULEVARD DU RHUM(1971)』

ド・ルーベの天才的な独創性とシャープな音楽性が堪能できる傑作!

◇ジョアンナ・シムカス(Joanna Shimkus)◇



芸術家の卵レティシアを演じたジョアンナ・シムカスは、スレンダーな容姿に長い髪。60年代後半の時代の雰囲気を体現した女優だった。俳優としての貫禄たっぷりのリノ・ヴァンチュラも、いつも女性に囲まれて華やかなアラン・ドロンも、残念ながらこの映画の中の彼女の魅力にはかなわない。
”レティシア”という美しい響きの名とともに、永遠に映画ファンの心に生き続ける。
1943年カナダ・ハリファックス生まれ。アイルランド系のフランス女優。16歳で雑誌のモデルとなり、18歳でパリへ。雑誌の表紙などを飾っているうち、映画デビュー。ロベール・アンリコの三大傑作「冒険者たち」「若草の萌えるころ」、「オー!」の全てに出演し、監督のロベール・アンリコに愛されるが、数本の映画に主演した後、アメリカで共に仕事をしたのがきっかけで、この映画の後、彼女は大物黒人俳優の先駆けとなったシドニー・ポワチエと結婚。スクリーンから消えてしまいます。華やかな女優人生は約束されていただろうに、引退しなければ、70年代の映画界はもっと面白かったと思うんだけど。それだけに、この映画での輝きには忘れがたいものがあります。
現在は二人の娘さんの母親であり、ポワチエ夫人である。
【FILMOGRAPHY】
実験結婚 (’71)/失われた男 (’69)/オー! (’68)/夕なぎ (’68)/若草の萌えるころ (’68)/冒険者たち (’67)/ポリー・マグーお前は誰だ (’66)/スタンダールの恋愛論 (’65)/パリところどころ (’65)



『若草の萌えるころ(1968)』
「あんなに私を愛してくれた、ジタ伯母さんが死んでしまうかも知れない...」アニーは眠れなかった。そして、死の不安に怯える多感な少女は眠れぬままに、夜の街にさまよい出た。初めて、一人歩くパリの夜の裏街はまるで別世界のよう。
自宅に戻ったアニタは伯母の死を知るが、不思議と心安らかに、田舎で彼女と隠れん坊をした少女の日々を想い出すのだった。少女が初めての愛を経験したその夜に、愛する伯母さんは静かに息をひきとったのだった......。1960年代の狂騒のパリで起こるエピソードを淡々」と描き、アンリコの詩情溢れる珠玉の青春映画。

   

『若草の萌えるころ(1968)』 『オー!(1968)』

  

『さらば友よ(1968) 』 『サムライ(1967)』



『冒険者たち(1967)』

  

『サムライ(1967)』 『さらば友よ(1968) 』

  

『ジェフ(1969) 』 『ラ・スクムーン(1972)』

  

『オー!(1968)』 『若草の萌えるころ(1968)』

  

『追想(1975)』 『ラムの大通り(1971)』

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映画に愛されるために.....。Special Thanks JULIE LONDON !U^ェ^U





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