3月末で高知県の観光博覧会が終了するのを前に、高知市で感謝を伝える『サンクスイベント』が開かれました。3月24日は、牧野博士が好きすぎて子供ガイドを始めた話題の姉妹が登場しました。

川辺世里奈アナウンサー
「あいにくの天気ですが、お城下はにぎわっています。色とりどりの花が咲き誇り、気分は晴れやかになります」

2023年3月に開幕した高知県の観光博覧会『牧野博士の新休日』が3月末で終了します。3月23日、24日の2日間、高知城の丸ノ内緑地でフィナーレとなる『サンクスイベント』が開催され、華やかなオブジェやスイーツなどの店が並びました。

（司会者）
「続いては川本琉楓（るか）さん・絆心（きずな）さん姉妹による牧野博士スペシャルトークです」

ステージにおそろいの白い服で登場したのは、4月から中学2年になる川本琉楓さん（13歳）と小学2年になる絆心さん（7歳）の姉妹です。「あれ？この姉妹、どこかで見たことがあるような…」そうです！牧野植物園の小学生ガイドとして話題になった川本姉妹です。

牧野博士について勉強するうちに魅力にハマった姉の琉楓さん。祖母の廣美さんと練習を重ねて牧野植物園で小学2年からガイドをスタート。2023年4月からは妹の絆心さんもガイドデビューしました。デビューの頃は少し不安そうでしたが、3月24日は多くの観客を前に堂々と牧野博士について語りました。

（絆心さんガイド）
「牧野富太郎先生は体があまりにも弱かったので、裏の山の階段を一人で上ったり下りたりして、植物を友達にして遊びました」
観客にも博士の生きざまが伝わったようです。

終了後にはサンクスイベントにちなみこんな質問が。
（司会者）「ありがとうって伝えたい人はいますか？」
（絆心さん）「おばあちゃん」
（司会者）「どうしておばあちゃん？」
（絆心さん）「牧野の練習中とかにも“がんばるぞー”とかさ、声かけたりしてくれる」
（司会者）「せーの」
（琉楓さん・絆心さん）「ありがとう」

3月24日のガイドは99点という絆心さん。今後の目標は？
川本絆心さん
「はっきりと発音よく、笑顔も忘れずにやりたい」

さらに、3月25日13歳の誕生日を迎えた琉楓さんは、牧野博士の魅力を海外に広めようと活動を続けています。
川本琉楓さん
「『世界青年の船』のプロジェクトで外国の青年たちの前で英語で話をしました。（外国の人が）牧野先生のことはいろんな人が知ってるよと話していて、（世界へ）広まっているなぁと実感しています」

『牧野博士の新休日』は3月末までで、期間中は高知県内各地でイベントが開かれます。

4月1日からは“極上の田舎体験”を打ち出した新しい観光キャンペーン『どっぷり高知旅』が始まります。

高知県によりますと、2023年に高知を訪れた観光客の数は過去最多の472万人を達成。牧野植物園の2023年度の来園者数は45万3千人を超えました。