J1リーグ第3節 セレッソ大阪 VS 東京ヴェルディ マッチレビュー

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【J1リーグ第3節 セレッソ大阪 VS 東京ヴェルディ マッチレビュー】

【これはnoteに投稿されたおかさんによる記事です。】
3節目での勝利嬉しいですね!!!
現地はめちゃくちゃ寒くて、ゴール裏で見てましたが、跳ねても体が凍えるぐらい寒くて、後半からアウター着るぐらいでした。今年から自由席の集合時間も早くなり、寒さをどうやって凌ごうか必死でした。シーズン移行が議論に上がっていますが、夏でも冬でも一長一短な部分があるなと、改めて感じました。
※事象をピックアップして書いているため、記載できていない内容は多々あります。

第3節のセレッソ

https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2024030909/summary?gk=2 【おか】

セレッソは前節から前線3枚を変更しました。控え選手とはいえ、為田・上門・クルークスがいるのは心強いですね。

前進手段

ヴェルディはほぼマンツーマン気味でセレッソを捕まえにいきます。特に、クルークスは為田にボールが出されている以外、ほぼ相手のSBに警戒されています。ヴェルディはSBがクルークスに付きっきりでもそこまで、CBはスライドせず、クルークス側のSBとCBの距離が遠いなという印象でした(DAZNには写っていない画角で現地で見ていた感想)
そのため、2節目まで見れた、舩木からクルークスへの展開もこの試合はあまりなかったのでしょう。
ちなみに、得点シーンは舩木からクルークスへのパスを出し、逆サイドで奥埜とクルークスで2対1を作り、クルークスの得意ゾーンに持ち込みました。

前半の初めはセカンドボール回収で前進を図る以外難しかったです。

【おか】

中盤とクルークスにはマンツーマン気味ではあるが、何故か為田にはそこまで食いついて来なかったヴェルディ。理由はクルークス+為田にまで引っ張ると、最終ラインの幅が広く、ケアが出来ないからだと思います。
ジンヒョンから為田やサイドに流れた香川へのパスで後ろからのビルドアップにオプションを加えます。

時間が経つにつれ、神出鬼没の登里をヴェルディは捕まえきれなくなりました。

前半23分 【おか】

最初は内に入ってくる登里をヴェルディはFWの背中で消す動きをしていましたが、内と外を出入りし、細かくポジション調整する登里を誰がマークするのか固まらず、徐々にヴェルディは先頭のゲートが崩壊し始めていきました。

前からいけば、ジンヒョンのキックで空いた選手へパスや約束事であるサイドバック裏、そして田中+登里でのゲート破壊と複数パターン持ち合わせたセレッソは徐々にペースを掴みました。

語られていないCBの立ち位置

去年から大きく変わったポイントの1つとして、ビルドアップ時の最終ラインの位置です。去年も後ろを3枚にして運ぶ状況を作っていましたが、今年からは舩木・西尾・毎熊が必ずといっていいほど自陣のペナルティエリアの延長線上に必ず配置します。

【おか】

これの利点は相手前線のプレスの掛け方(外切りや中切り)に関わらず、複数の選択肢を持ち合わせていることです。図では相手はシンプルな4-4-2ブロックのような形ですが、大外と内側、更には逆サイドへの展開と持ち合わせています。角度がついた状態でサイドにパスを出すと受け手も自身についてくる選手を間接視野に相手を捉えれるうえに、半身もしくは正対しやすくなります。(受ける時点で半身になりやすい)

【おか】

仮に毎熊が少し上がった場合でも開きすぎないことを意識しているようなので、サイドへのパスコースへ角度がついた状態でパスを出せます。

【おか】

上記は前半何度か見たシーンです。ヴェルディはセレッソの低い位置にボールがあると一気に圧力をかけていきました。サイドに低い位置に降りてきてしまうと、同サイドへのパスコースがあるが、相手ディフェンスに対して背負う様な状態で受ける場面になりがちなので、次の攻撃が技術任せになるシーンが多いです。
中央に渡したいが、相手も圧縮しているのでスペースが思ったほどなく、圧力を受けます。
前半の初めに何度かショートカウンターを受けましたがほとんどが上記のシーンです。毎熊がドリブルで解決するシーンがありましたがリスクも高い印象です。状況によっては低い位置にいなければならないシーンもあるのが事実です。

前半の中ごろから後半のほとんどがペナルティエリア内でプレーしていたので、セレッソはこういった細かいことも共有しているのではという印象です。

奥埜の代わり

奥埜は今のスタイルにおいて、欠かせない人物の1人です。香川の位置を逐一把握しながら相手の最終ラインを引っ張る動きやロングボール時には回収しやすい位置への移動(これも仕込んでいる「第1節マッチレビュー参照」)であったり、香川が上がるなら、奥埜は下がり目で中継役など様々な動きを行っています。香川も去年、インタビューでお互いを見ながらプレーできているとコメントもしています。何でも屋みたいな感じですね。

後半、少しどこかを痛めた素振りがあり交代しました。ブエノは素人目に見ても、規格外な感じがしますが、香川と並ぶような立ち位置に立つことが多く、相手ラインを壊す役割は毎熊や田中が行うことがありました。
投入時の監督の指示がどうだったか不明ではありますが、仮に奥埜がスタートからいない場合、今の奥埜がやってた役割をそのまま実施するのか、それとも代わりに出場する選手にそれぞれに役割を与えるのかは気になるところです。一番、奥埜の代わりが務まりそうなのは上門かなという印象です。

中切り外切りの使い分け

セレッソは今節、守備の方向付けを使い分けていました。相手GKにボールがある場合は外切り、CBにはコンパクトな4-4-2で内切りでした。

外切りの場合 【おか】

相手のGKがボールを持っている場合は特にヴェルディの左サイドにボールを誘導させていました。相手のSBの立ち位置が高く、CBが大きく広がるので片方に限定し、窮屈になったサイドでボールを奪取と内にボールが出されるのであれば残っている田中と香川or奥埜で回収してショートカウンター狙うのが目的だったのでしょう。また、対戦したFC東京のディエゴオリベイラや鹿島のチャヴリッチのようにボールキープに長けていないと判断し、舩木や西尾で弾き返せると考えたのでしょう。

【おか】

ある程度、ボールが運ばれたらコンパクトな4-4-2や4-1-4-1で中央を封じました。上門は背中でパスコースを消す能力やセレッソの中でナンバーワンですから、今回の役割にはもってこいです。奥埜と田中がダブルボランチ気味でも強度は落ちないですし、香川でも抑えどころを把握する能力が一級品なので、守備は非常に固いです。また、為田の守備強度と切り替えの早さもカピシャーバより高いので今節の守備面は問題なしだったでしょう。

ここで気になるのは上記でも述べた奥埜や香川の役割です。本職ではない上門や柴山、守備面で気になるブエノいった選手が奥埜と同様の強度や香川の抑えどころの能力をどこまで仕組めるか気になるところです。去年は香川+上門と柴山のセットで、守備の面で不安要素がありましたが、今年は田中加入+香川奥埜のセットで解決していますが今後、2選手が出られない場合にどうなるか注目ポイントです。

まとめ

今節は難しい試合でしたが、なんとか勝ちをもぎ取ったあたりは、優勝に向けて好材料かもしれません。上手くいくばかりの試合なんて存在しないので、その中で質で殴りきれるか(鹿島や去年の名古屋)が楽しみなポイントです。

2節目までは試合終了まで内容がよく、今節は相手の退場がありました。今後、負けている場面や内容が悪く、ドローの状態で監督がどのように修正するのかを見たいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
見出し画像:photo_kotoba

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