歌手浜崎あゆみ(45)が24日、沖縄コンベンションセンターで、デビュー25周年記念ツアー最終公演を開催した。

この日、会場がある宜野湾市の最高気温は約26度と汗ばむ気候の中、こだまする「ayu」コールで会場の熱気はさらに上昇。ピンクの羽根をあしらったゴージャスな衣装で登場すると、「沖縄! 今日はファイナルだぜ! みんなの声もっと聞かせてー!」とパワフルに呼びかけた。

代表曲「SEASONS」「Nonfiction」などを次々と披露。「evolution」では「TA(ファンの総称)!? カモン!」とあおり、会場のボルテージは最高潮に。沖縄のシンボル「シーサー」にちなみ、「シーシー! サーサー!」とコールし盛り上げる場面もあった。

昨年迎えたデビュー25周年を記念し、自身初の47都道府県ツアーを敢行した。7月の千葉公演を皮切りに、47都市53公演を行う予定だったが、能登半島地震を受けて、今年1月に予定していた石川、福井公演を4月に振替。同所では特別版の公演を披露する予定。「最後まで全力でやり切ります。北陸の皆さん、待っていて」と呼びかけた。

アンコールでは「沖縄暑いってのもあるけど、みんなの熱気が半端じゃなくて。汗かきすぎて、早着替えぎりぎりだった」と笑顔。「不思議ですね、これで終わり…」と涙して天を仰ぐと、会場からは大声援が飛んだ。約8カ月に及んだツアーを振り返り「いろんな大事な時間を一緒に過ごさせてもらって、いろんなことを改めて教えてもらいました。ありがとうございました!」とファンに感謝した。

約2時間40分で、ダブルアンコール含む全22曲を披露。ラストは「あゆ、ありがとうー!」の歓声を背に、左腕を高く掲げステージを去った。【玉利朱音】

○…25日には中島みゆきの名曲「時代」のカバーを配信リリース。同シングルは、24日放送のテレビ朝日開局65周年記念ドラマ「万博の太陽」主題歌に起用された。また、NHK「みんなのうた」に書き下ろした新曲「BYE-BYE」が4~5月に放送される。同番組初登場となり、童謡のフレーズも意識したどこか懐かしさを感じる歌詞で「未来に向かうための新しいスタート」を歌い上げる。