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西条八十の『かなりや』を吹いてみる🐦

歌うように尺八を吹いてみたいシリーズ♪ です。


乙の「チ」始まりです。



作詞 西条八十 
作曲 成田為三

唄を忘れた金絲雀(かなりや)は 
うしろの山に棄てましょか。 
いえ、いえ、それはなりませぬ。
  
唄を忘れた金絲雀は 
背戸の小藪に埋めましょか。 
いえ、いえ、それもなりませぬ。  

唄を忘れた金絲雀は 
柳の鞭でぶちましょか。 
いえ、いえ、それはかはいそう。  

唄を忘れた金絲雀は 
象牙の船に、銀の櫂 
月夜の海に浮べれば  
忘れた歌を想ひだす。


最後の4番から曲調が変わり、歌詞と共に不思議な雰囲気を持つ歌ですね。


先月、青梅の梅まつりの虚無僧行脚で天沢院にて献奏があったのですが、その天沢院にこの『かなりや』の歌碑がありました。

知っているようで、知らない歌。
歌詞はなんだか怖いような残酷な感じ。


こちらのサイトにありますが、西条八十の当時の心情が書かれているのだそう。


歌碑には希望を表す最後の部分(4番)が記されています。


同じ碑が全国にあるようです。

東京近辺だと、上野公園の不忍池弁天堂への参道の手前にあります。

昭和35年(1960)に、 サトウ・ハチローさんら西条八十会によって建立されたそうな。



ところで、金糸雀は一体どんな鳥かというと、雀の仲間で、アトリ科。

大西洋のカナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島に生息する鳥で、16世紀のヨーロッパで飼われるようになり色んな品種が作られたとのこと。

新ポケット版 学研の図鑑より


日本へは江戸時代にオランダ人により長崎へもたらされたそうな。

古くから日本では小鳥を飼い慣らしてさえずりを楽しむ習慣があったので、カナリアも姿形やさえずりの美しさから、たちまち人気となり流行したそうですよ。(wikipediaより)


東京国立博物館所蔵

↑こちらは葛飾北斎によって描かれたカナリア

「カナアリ」になってますけど…



さらには「炭鉱のカナリア」と言われ、危険の察知には敏感な為、毒ガス検知に用いられたとのこと。

なんと可哀想に…😱



この歌詞からは、西条八十はとてもストイックな人であったのかなと想像しますが、何か困難な事に遭遇した時にこの「かなりや」の歌を思い出しそうです。

船で、遠い遠いところに行ってから、思い出しそうな………。





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