全国ツアー初主演の宝塚歌劇雪組・朝美絢、大阪で「初日、オメデトー・ボニート!」
宝塚歌劇雪組全国ツアー「仮面のロマネスク」(脚本・柴田侑宏、演出・中村暁)「Gato Bonito!! ~ガート・ボニート、美しい猫のような男~」(作・演出、藤井大介)が12日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで開幕した。雪組の人気スター・朝美絢(あさみ・じゅん)の、通称“全ツ”初主演作。トップ娘役・夢白(ゆめしろ)あやとコンビを組んだ。 トップスター・彩風咲奈(あやかぜ・さきな)が10月13日付で退団が決まっており、卒業記念コンサート「ALL BY MYSELF -BLOOM’S COLORFUL MEMORIES-」の初日を15日に控えており、代わって朝美が「雪組の顔」として羽根を背負って全国を巡る。朝美はショーの途中で「朝から胸がドキドキ、ソワソワ。初日だから!」と話し、観客を笑わせた。 「仮面の―」は貴族社会の男女の恋の駆け引きを描く、故・柴田氏の名作。1997年に雪組で初演され、最近では16、17年と2年連続で、当時の花組トップ・明日海(あすみ)りおが、それぞれ花乃まりあ、仙名彩世と組んで上演した。朝美は「大人の色香漂う、シックでエレガントな世界観に、お客様と一緒に陶酔できたらうれしい」とカーテンコールで語った。 「Gato―」は望海風斗(のぞみ・ふうと)が雪組トップ時代の2018年に大劇場で上演され、そのブラッシュアップ版。副題通り、猫をテーマにしたラテンショーで、「アツくアツくアツく。そして少し痛いほどに熱い私たちの魂と、猫のように魅惑的な鋭い目つきを感じてもらえたら」とアピールした。 5月6日まで。朝美は「温かくなってまいりましたが、お体にくれぐれも気を付けて、千秋楽までともに駆け抜けていただけましたら、うれしいです」と語りかけ、出演者33人で「初日、オメデトー・ボニート!」とショーの題名に引っかけて声を上げた。
報知新聞社