国立公園の樹木に切り込み 北海道・大雪山、倒木恐れ 温泉と駐車場立ち入り禁止に

北海道上富良野町の「吹上露天の湯」の駐車場周辺で見つかった切り込みが入れられた木=15日(同町提供)
北海道上富良野町の「吹上露天の湯」の駐車場周辺で見つかった切り込みが入れられた木=15日(同町提供)

北海道の大雪山国立公園内にある温泉「吹上露天の湯」(上富良野町)の駐車場で、周辺の樹木にのこぎりで切られたような切り込みが見つかったことが19日、町への取材で分かった。町は木が倒れる恐れがあるとして、16日から温泉と駐車場への立ち入りを禁止した。

町によると、切り込みが見つかったのはシラカバなど計10本の幹。深さは1~2センチほどで、複数の傷がある木もあった。15日、公園の管理事務所が町に連絡した。

温泉周辺は国立公園の特別地域に指定されており、樹木を許可なく伐採すると自然公園法に違反する恐れがある。林野庁北海道森林管理局は被害届の提出を検討している。

露天の湯は24時間無料で利用可能だが、常駐する職員はいない。昨年11月にも木が切られ倒れる事案があった。

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