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小さなことも自分褒めて
川崎市在住のNPO法人職員、岡本圭太さん(49)は20代でひきこもりとなった経験を持つ。現在は若者の就労支援に携わり、2023年12月にエッセー集「ひきこもり時給2000円」(彩流社)を刊行した。そのタイトルに込めた思いとは。【蓬田正志】
「僕自身、こんな目に遭うとは思っていなかった」。ひきこもっていた20代前半の頃をそう振り返る。
横浜で父はサラリーマン、母は専業主婦の家庭に育った。良い大学を出て、良い会社に入るという将来を思い描いていたが、進学した早稲田大で挫折を経験した。当時は就職氷河期で、志望した十数社から内定を得られず全滅。親に就職のことを問われるのが嫌で、22歳から自室に閉じこもり、同級生とも疎遠になった。
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