帝国ホテル、隣接地に高級ホテル新設 日比谷再開発で
帝国ホテルは24日、旗艦の「帝国ホテル東京」(東京・千代田)の隣接地に、新たな高級ホテルを開業すると発表した。三井不動産やNTTなど10社による日比谷・内幸町地区の再開発計画の一環。2024年度から建て替え工事が始まるタワー館では、賃貸住宅事業も手掛け、新型コロナウイルス禍を踏まえて安定した収入の確立を狙う。
同日、三井不や帝国ホテル、NTTなど10社が都内で記者会見を開き、再開発計画の概要を発表した。約6万5千平方メートルの敷地を3地区に分け、それぞれ40階建て以上の超高層ビル3棟を30年度までに建てる計画。「帝国ホテル東京」の隣接地に建設する複合ビル内で、帝国ホテルがNTTグループと共同で宿泊特化型のホテルを開業する。
定保英弥社長は会見で「ハイテクと上質のホスピタリティーを掛け合わせた最高峰のサービスを目指す」と強調。客室数は100室規模で、高価格帯の「スモールラグジュアリーホテル」となる。正式なブランド名や客室単価については今後詰める。帝国ホテルとしては、26年春開業予定の京都のホテルに続き6カ所目となる見込み。
日比谷・内幸町地区の再開発計画は「TOKYO CROSS PARK 構想」として、大手町や銀座など都心エリアとの回遊性を高めるコンセプトを掲げる。総事業費は5千億~1兆円とされ、日比谷周辺の好立地を生かしながら、街区一帯でデータやITを駆使したスマートシティーを目指す。
帝国ホテル東京は、24年度からタワー館の建て替えが始まり、跡地には三井不と共同で46階建ての高層ビルを建てる。オフィスや商業施設のほか、長期滞在向けのサービスアパートメントも展開。24日には新たに賃貸住宅も始めると発表した。新型コロナ禍を踏まえ、宿泊需要に左右されない安定収入の確立を目指す。
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