アレルギーの子供たち、食べる楽しさ学ぶ 吹田で交流会、サンドイッチ作り挑戦    大阪

 食物アレルギーの子供たちに食べる楽しさを伝える催し「アレルギーっ子 こども交流会」が吹田市で開かれた。2歳から小学6年生の子供17人と保護者らが参加し、誤食のリスクなどを学びながら、サンドイッチ作りに挑戦した。

 北摂を中心に活動する「LFA(食物アレルギーと共に生きる会)」(大森真友子代表)が主催。重症の食物アレルギーの息子を持つ大森さんが、食物アレルギーとともに生きる術を探る中で出会った医師や看護師、栄養士、友人らと平成26年に立ち上げた。

 交流会では、子供たちに「かゆくなる」「せきが出る」などのアレルギー症状について質問。大森さんは「卵にアレルギーのある子は、友達が卵焼きを食べながら話しかけてくると、欠片が飛んできてびっくりすることがあるよね」といった具体的事例をあげながら、「クラスのみんなにもアレルギーのことをきちんと話しておく」など、事故につながるかもしれない「ヒヤリハット」を防ぐための注意点を説明した。

 サンドイッチ作りでは、食品メーカーの協力で、食物アレルギーの子供も食べられる米粉パンや特定原材料7品目を含まないハムやソーセージなどを用意。大森さんの説明を踏まえ、子供たちは好きな素材を使ってサンドイッチ作りを楽しんだ。

 高槻市の小学6年、西川隼人さん(12)は「自由にサンドイッチを作って食べる機会はなかなかないし、同じようにアレルギーのある子供たちとも出会えて楽しかった」と笑顔で話していた。

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