チーズの味良くする音楽、モーツァルトよりヒップホップ=研究

チーズの味良くする音楽、モーツァルトよりヒップホップ=研究
 3月14日、スイスのベルン芸術大学の研究チームは、チーズに24時間音楽を聞かせると味が濃くなり、その効果はモーツァルトよりもヒップホップのほうが高い可能性があるとの報告を発表した。Stefan Wermuth/University of the Arts Bern提供写真(2019年 ロイター)
[ブルクドルフ(スイス) 14日 ロイター] - スイスのベルン芸術大学の研究チームは14日、チーズに24時間音楽を聞かせると味が濃くなり、その効果はモーツァルトよりもヒップホップのほうが高い可能性があるとの報告を発表した。
研究は昨年9月、音楽が風味と香りに与える影響を調査する目的で実施。一塊10キロのエメンタールチーズ9個を木製の容器に置き、24時間音楽を聞かせる実験を行った。塊によって、米ヒップホップ・グループ「ア・トライブ・コールド・クエスト」の「We Got it From Here」、モーツァルトのオペラ「魔笛」、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」、ダンステクノなど、聞かせる音楽を変えた。
さらに、割った塊と丸ごとのものを、高・中・低周波それぞれの音波にさらす実験も行った。
研究チームは、審査員らによるブラインドテイスティングの結果として「最大の違いは、風味、香り、味の強さに表れた。フルーティーさと香り、味において、ヒップホップを聞かせたものが最も強くなった」と述べた。
審査員の1人はロイターテレビに対し「食感、味、見かけが極めて明確に違っていた」と語った。

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